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2024年度卒業制作優秀作品 

 

黄 蔚晴 「あの夏」2024年度芸術学部長賞

 

[作者]

黄 蔚晴

[作品]

「あの夏」

[作者コメント]

変わらないことはない。

私たちを置き去りに、ひたすらに前へ進む時間が確かにそう教えてくれた。

時の流れに揺られながら、過去を忘れ、自分を忘れていく。

しかし、写真に切り取られたあの夏だけが流れる時間から逸脱して静かに佇んでいる。

耳を澄ませば、なぜかまたあの懐かしい打球音が聞こえる、ような気がする。

[受賞]

2024年度芸術学部長賞

 

東 倫太朗 「蹄跡は風と共に」2024年度芸術学部長賞

 

[作者]

東 倫太朗

[作品]

「蹄跡は風と共に」

[作者コメント]

海外競馬に魅了された私は、近代競馬発祥の地であるイギリスをはじめ6カ国を巡り、

馬と人が織りなす瞬間の美しさや、土地に根ざした文化の表情を切り取った。ジャケットや

ドレスで着飾った紳士淑女が集う華やかな社交場から、Tシャツ姿のおじさんが熱気を

帯びる鉄火場まで ----- スタイルは違えど、人々の心にはいつも馬への思いが宿っていた。

[受賞]

2024年度芸術学部長賞

 

芳原 優里 「アルファルド」2024年度芸術学部長賞

 

[作者]

芳原 優里

[作品]

「アルファルド」

[作者コメント]

星空を眺めていると、人間はちっぽけな存在だと感じる。宇宙は果てしなく広い。

心奪われる景色に出会ったとき、そこに私も存在していたいと思う。

今しかない、感動したその瞬間に存在していた。写るのはすべて景色と自分のみ。

アルファルドのように広大な宇宙の一部として強く生きていたい。

[受賞]

2024年度芸術学部長賞

 

泉水 大輝 「古兵」2024年度芸術学部長賞

 

[作者]

泉水 大輝

[作品]

「古兵」

[作者コメント]

かつては日本各地で活躍していた私鉄の電気機関車、通称「私鉄デキ」。彼らは時代の

流れと共に活躍の場を失い、その姿を消していった。今でも現役のデキは日本各地に

現存し、中には大正時代に造られたものもある。電子制御の鉄道車両が主流の現代に、

今なお活躍する彼らは鉄道の歴史を見てきた生き証人だ。そんな今を生きる「私鉄デキ」に

カメラを向けた。

[受賞]

2024年度芸術学部長賞

 

皆川 真悠理 「つらなり」2024年度芸術学部長賞

 

[作者]

皆川 真悠理

[作品]

「つらなり」

[作者コメント]

故郷に広がる瓦屋根の街並みは、地域の記憶と伝統を語り続けている。愛知県西三河地方で

続く瓦産業は、衰退の中で失われつつあるが、職人たちの手仕事には誇りが宿る。

私の家族も1801年創業の瓦屋を営んできた。変わりゆく街の中で「受け継ぐとは何か」を

問い、祖父や従兄弟の姿、古い道具や家族アルバムに残る記憶を見つめ直した。

瓦が繋ぐ「形ある記憶」を未来へ伝えること。それが私の使命だと感じている。

[受賞]

2024年度芸術学部長賞

 

檜山 遼 「Hands」2024年度金丸重嶺賞

 

[作者]

檜山 遼

[作品]

「Hands」

[作者コメント]

人類にとって重要な役割を果たしているにもかかわらず、私たちは普段、手を意識する

ことは少ない。手が整然と並んだ画像を見た時、私たちは何を感じるのか。そして、

手という存在は人類にとってどんな存在なのか。この作品は、現代のメディアに映される

手の姿に焦点を当て、ジャンルごとに複写をし、6×6のグリッド状に配置し制作した。

改めて手に注目することで、思いがけない発見や新たな視点が生まれるかもしれない。

[受賞]

2024年度金丸重嶺賞

 

梶山 裕生 「想いをのせて、栄光を」2024年度金丸重嶺賞

 

[作者]

梶山 裕生

[作品]

「想いをのせて、栄光を」

[作者コメント]

"鳥人間コンテスト" それは、琵琶湖の空に翼を広げ、大空に魅了された者たちの情熱が

形になる瞬間。日本大学理工学部航空研究会もこの大会を目指すチームの一つ。空に

羽ばたく夢を実現するため、仲間と力を合わせ、試行錯誤しながら成長を続けていく。この

記録には、彼らの挑戦の日々と、夢見る思いが刻まれている。なぜそこまで熱くなれるのか。

何が彼らを動かすのか。その答えは、仲間と共に歩んだ一瞬一瞬の中にあった。

[受賞]

2024年度金丸重嶺賞

 

村松 省音 「Abstract/Minimal/Landscape」2024年度金丸重嶺賞

 

[作者]

村松 省音

[作品]

「Abstract/Minimal/Landscape」

[作者コメント]

今回の卒業制作においては、様々な技法を用いて制作した抽象的風景写真作品を中心に、

幻想的、あるいは夢幻的な作品を20枚セレクトした。昨年の11月に制作が終わった

ばかりの作品から、コロナ禍で自宅待機状態が続いていた時期に制作した作品まで

幅広くセレクトしており、ある意味では6年間の他人より少し長い大学生活の集大成とも

言える作品である。

[受賞]

2024年度金丸重嶺賞

 

鈴木 太鳳 「分裂する心体」2024年度芸術学部奨励賞

 

[作者]

鈴木 太鳳

[作品]

「分裂する心体」

[作者コメント]

効率や利益が優先される現代社会、その裏で人間性はどこへ消えつつあるのか。

異形化されたAIの姿は、便利さの追求がもたらす静かな代償を象徴している。

その歪な存在を前に私たちは何を選び、どこへ向かうのかを考えなければならない。

[受賞]

2024年度芸術学部奨励賞