伊藤 慶人「霊峰 富嶽」2023年度芸術学部長賞
[作者]
伊藤 慶人
[作品]
「霊峰 富嶽」
[作者コメント]
富士山は、終わりのない被写体である。一瞬たりとも同じ光景は二度とない。
私自身、一度綺麗に感じた景色を二度見ることは経験がない。
そんな「富士山」に魅了され、四季折々足を運び一期一会の景色を撮影した。
[受賞]
2023年度芸術学部長賞
JEON SUHYUN「THE VISIBLE UNIVERSE:NER SUPERCLUSTER」2023年度芸術学部長賞
[作者]
JEON SUHYUN
[作品]
「THE VISIBLE UNIVERSE:NER SUPERCLUSTER」
[作者コメント]
この度、私が皆さんにご紹介するものは放題無辺な宇宙の中で、新しく発見された
「ネル超銀河団(Ner Supercluster)」の一部でございます。
ネルは提灯を意味しますが、この発見が小さくても大きな提灯の様だったので
このような名が付けられたそうです。この新たな宇宙を探検していただく
ご準備は出来ましたか。ぜひ、新しい宇宙の一部をお楽しみください。
[受賞]
2023年度芸術学部長賞
中山 優瞳「彼女は私」2023年度芸術学部長賞
[作者]
中山 優瞳
[作品]
「彼女は私」
[作者コメント]
街に出ればSDGsの貧困をなくそうという目標とは裏腹にホームレスの方を街から排除するような
デザインを施した排除アートがたくさんある。幡ヶ谷のバス停にも排除アートが施されたベンチが
存在し、そこで表現の世界を志す一人の女性が命を奪われたことを知った。
取材と撮影をしていく中で女性が社会進出しキャリアを積み重ねていくことはそれだけ容易では
ないと思った。しかし、日々迷いながらも自己実現を目指す友人の姿は本当に美しいと感じた。
[受賞]
2023年度芸術学部長賞
新宮 巳美「邂逅のみかん」2023年度芸術学部長賞
[作者]
新宮 巳美
[作品]
「邂逅のみかん」
[作者コメント]
冬の寒い夜、帰宅途中でたまたま見つけた箱には「新宮みかん」と書いてあった。連絡を取り
佐賀県へ向かうとそこは自然豊かで笑顔が溢れる、泣きそうなくらい素敵な場所だった。
縁もゆかりもなかったはずなのに通っていくうちに私たちは"名前が同じだけの赤の他人"とは
呼べなくなっていく。そんな新宮(しんぐう)みかん園と私の邂逅のお話。
邂逅(かいこう):思いがけなく出あうこと。めぐりあうこと。
[受賞]
2023年度芸術学部長賞
横浪 響「Beyond the Faces」2023年度芸術学部長賞
[作者]
横浪 響
[作品]
「Beyond the Faces」
[作者コメント]
同年代の志を持つ人々を撮影し、彼らの姿形と外見だけでは語りきれない側面を表現しようと
試みたプロジェクトだ。キュビズムの事物の形を観察、分析、解体した上で、画面内に複数の
視点から見た事物を再構成する、という一連の流れを入り口として、彼らのアイデンティティを
象徴するものを透明なフィルムに印刷し、正面からまたは斜めから重ね覗き見る装置を
製作することで、今までとは違ったポートレート写真の形を試みた。
[受賞]
2023年度芸術学部長賞
岸本 凜「Reminiscence」2023年度金丸重嶺賞
[作者]
岸本 凜
[作品]
「Reminiscence」
[作者コメント]
これはホウキがある場所の様子を撮影したものである。私はどのようなホウキを見つけたかを
覚えているが、街の様子は頭の中で不鮮明に崩れてしまっている。プリントで見ると視線は
画面上を行き交い、写真はそこにある全てを移すことができると気づいた。
光は網膜で焦点を結び、視神経を通じて脳で象として認識する。無意識のプロセスは、写真を
見ることと重なる。
[受賞]
2023年度金丸重嶺賞
齋藤 響「パンとジャム」2023年度金丸重嶺賞
[作者]
齋藤 響
[作品]
「パンとジャム」
[作者コメント]
写真における支持体とイメージについて、パンとジャムに置き換えて考えることができ、
写真はパンにジャムを塗った様なっものである。
写真を見ることはパンに塗られたジャムを見ることであり、
そのジャムがどこで作られたかとかを聞き出すことではない。
私は写真を純然たる写真として、そこにただあるモノとして見たい。
[受賞]
2023年度金丸重嶺賞
高城 菜都未「sister」2023年度金丸重嶺賞
[作者]
高城 菜都未
[作品]
「sister」
[作者コメント]
側弯症と診断された時、ダンサーにはなれないと諦めた時、
妹の私が隣で不自由なく踊っていた時、姉が何を考えていたのか、
痛みを抱えながら踊りを続けてきた人生を姉がどう思っているのか
私には分かりません。
それでも私は、その姉の姿を強く美しいと思っています。
[受賞]
2023年度金丸重嶺賞
徐 捷「小さな恋の讃歌」2023年度金丸重嶺賞
[作者]
徐 捷
[作品]
「小さな恋の讃歌」
[作者コメント]
私たちの人生において、真実の愛を見つけるために、どのような恋をすればいいのでしょうか。
初恋の苦い経験をした私にとって、この問いは常に心に引っかかっていました。
高校生カップルの大人っぽい姿と無邪気な笑顔を見ると、ずっと探していた答えが見つかった
ような気がします。二度と戻れない青春と、最も純粋な熱い恋に、そして純愛を探し求める
勇気に、この作品を捧げます。
[受賞]
2023年度金丸重嶺賞
阿竹 花菜女「おなじ空の下」2023年度芸術学部奨励賞
[作者]
阿竹 花菜女
[作品]
「おなじ空の下」
[作者コメント]
大学進学を機に山梨から東京へ通学を始めた。都会への憧れが日常に変わったことで田舎に
ない新しいものに夢中で見ていなかった小さな出来事が鮮明になる。物事一つ一つは些細でも
地元で見た景色と重なった瞬間、田舎とはかけ離れた世界だと思っていた都会が
決して遠くない存在であったと気がついた。田舎と都会を行き来して撮影したまったく
違うようでちょっと似ているものたち。そのどれもがおなじ空の下で繋がっている。
[受賞]
2023年度芸術学部奨励賞
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