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2021年度卒業制作優秀作品

 

橋本 理生「現代社会と戦争遺跡」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

橋本 理生

[作品]

「現代社会と戦争遺跡」

[作者コメント]

 

歴史を学ぶということは、単に知識をインプットするだけでなく、現代社会や他の分野との繋がりを知ることで社会に対する理解を深めることができ、大変有意義だと私は考えている。特に、我が国の歴史上最も大きな出来事の一つである戦争の歴史は、産業や文化など多くの物事に影響を及ぼしており、そこから得られる知見は大きい。

戦争遺跡を通して、身近な場所から歴史へ目を向けるきっかけにしてもらいたいと考えている。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

堀内 可愛「残ったのは、愛だった」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

堀内 可愛

[作品]

「残ったのは、愛だった」

[作者コメント]

現在の日本では、コロナ鬱を先頭に精神病を抱える人々は珍しくはない。

今回私はそうした症状を抱える方と対話し、その中に出てきたもの達を撮影してきた。

今や15人に1人はうつ病を抱えているとまで言われる社会で、こうした症状を抱える人と出会った際に

彼らを受け入れる、ないしは理解しようと行動することがその人へのサポートにもなる。 

今回の作品は、人と関わり辛い日常だからこそ相手の事を知ろうと行動する一助になればと考える。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

角口未夢生「畏敬の遺産」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

角口未夢生

[作品]

「畏敬の遺産」

[作者コメント]

紀伊半島東南部に位置する、甦りの地、新宮。自然崇拝を原点に神仏習合の興りを経て、現在の熊野信仰が根付いた。烈々たるも荘厳な大自然の数々を神の栖とし、慎み深く獰猛な動物達を神の物とし、それらと気高き熊野大神に対し、新宮人は祭事文化をもって深い畏敬の念を抱く。熊野大伸もまた、深い慈しみをもって、大自然や動物、人々や文化を創り、守り続けてきた。斯様な新宮は、私の血を辿る場所でもある。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

鬼原 愛佳「みなもと」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

鬼原 愛佳

[作品]

「みなもと」

[作者コメント]

父の実家、母の実家。

そして、生まれたときから身近な存在である江戸川。

古くより受け継がれるもの、私を構成してきたもの。

過去とも、今とも、向き合いたい。

今までも、これからも、ずっと大切にして、

そして、まだ見ぬ誰かへと伝えていきたい。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

八城寛武「四季彩」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

八城寛武

[作品]

「四季彩」

[作者コメント]

私は2年生の冬、知人の誘いでバードウォッチングに行った。そこで多くの野鳥たちが迎えるように顔を見せる。そこから、私は四季折々の姿を見たいと思った。この2年間は人生の一部分、スタートに過ぎない。これからも美しい野鳥たちは私の探究心をくすぐり続けるだろう。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

村井 玲奈「Student Blues」2021年度芸術学部長賞

 

[作者]

村井 玲奈

[作品]

「Student Blues」

[作者コメント]

コロナ禍を過ごす"大学生"が、どのように自身のモチベーションを保ち、このような危機を乗り越えたのか、それぞれの「ウェルビーイング」に迫った。わたしたちの生きる世界には、常に何かしらの障壁が存在している。様々な障壁を乗り越えるためにも、今ここで、「わたし」から「わたしたち」HE、共創の中に生成されるウェルビーイングのあり方を問いかけた。

[受賞]

2021年度芸術学部長賞

 

尾之内 麻里「おちょろのだいぼうけん」2021年度金丸重嶺賞

 

[作者]

尾之内 麻里

[作品]

「おちょろのだいぼうけん」

[作者コメント]

一般的に嫌厭されがちな爬虫類。その印象を好転させられるような、親しみやすい作品にするべく、実家で飼育しているヒョウモントカゲモドキの「おちょろ」が主人公のストーリーをつくり、絵本のように仕上げた。普段は自身のスケールで過ごすおちょろは不思議な夢の中で人間の住居を冒険する。その先で飼い主に巡り合い...。爬虫類好きな人、そうでない人、そして爬虫類を愛する母へ贈る物語。

[受賞]

2021年度金丸重嶺賞

 

齋藤 千春「Somewhere」2021年度金丸重嶺賞

 

[作者]

齋藤 千春

[作品]

「Somewhere」

[作者コメント]

インフラ整備によってできた巨大なコンクリートの影、災害によって生まれた造成地、国道を移動しているとこうした光景が次々に迫ってくる。ディストピア的な違和感が存在する中で、それらの構造物は自然風景との奇妙な融合を果たした。まるで自然風景の中にあるべき場所を見つけたかのように、平静として落ち着き払っている。人為的に作られたにもかかわらず、人間性が欠落し、冷徹で不穏な空気が漂う風景を撮影した。

[受賞]

2021年度金丸重嶺賞

 

高橋 直暉「阿字(生まれ還る地)」2021年度金丸重嶺賞

 

[作者]

高橋 直暉

[作品]

「阿字(生まれ還る地)」

[作者コメント]

阿字はふるさと、阿字は母親、誕生し還る場所である。 

霊峰高野山、人を寄せ付けない厳しい修行道場でもあり今は観光地である。

あらゆるものの生活がそこに息づく。

阿字に抱かれ、私も僧侶となり、この地に育まれる。

また還る時まで。

[受賞]

2021年度金丸重嶺賞

 

知念 大成「modern architecture」2021年度芸術学部奨励賞

 

[作者]

知念 大成

[作品]

「modern architecture」

[作者コメント]

日本を代表するモダニズム建築家の谷口吉生氏の機能性と合理性、そして立地との「調和」が生み出す美を感じていただきたいです。

[受賞]

2021年度芸術学部奨励賞